【ネクタイはちまき】
日本人(にほんじん)がネクタイをするようになったのは明治維新(めいじいしん)のころ、日本人(にほんじん)が西洋文化(せいようぶんか)を取(と)り入(い)れたことがきっかけかと思(おも)われます。以来(いらい)、現代(げんだい)までサラリーマンを筆頭(ひっとう)に世(よ)のビジネスマン達(たち)はネクタイを締(し)めるのが一般的(いっぱんてき)なビジネススタイルとなっています。
しかし飲(の)み会(かい)の席(せき)では常(つね)に襟元(えりもと)を締(し)めているのも堅苦(かたくる)しいので、ついつい緩(ゆる)めたくなるもの。しゅるりとほどいてしまったネクタイ、そのままでは邪魔(じゃま)になるし、うっかり忘(わす)れてしまう可能性(かのうせい)もあります。そこで何気(なにげ)なく頭(あたま)に巻(ま)いてみると、なんとちょうど良(よ)い感(かん)じではありませんか!
また、頭髪(とうはつ)の少々(しょうしょう)さみしくなってきたお父(とう)さん方(がた)は、頬(ほほ)や首(くび)にあたるその感触(かんしょく)を、まだうるさいくらいにあった若(わか)かりし日(ひ)の髪(かみ)の毛(け)とだぶらせているのかも・・・。
巻(ま)き方(かた)としては、垂(た)らす部分(ぶぶん)を顔(かお)の前(まえ)にもってきてしまいますと、かなり視界(しかい)のさまたげになります。後(うし)ろにもってきてしまうと、その存在自体(そんざいじたい)を忘(わす)れてしまいそうです。やはり、ネクタイはちまきは、顔(かお)の横(よこ)に垂(た)らすのが正(ただ)しい巻(ま)き(かた)方かと思(おも)われます。
江戸時代(えどじだい)よりお花見(はなみ)のメッカとして知(し)られる東京(とうきょう)は上野公園(うえのこうえん)では、桜(さくら)の咲(さ)く時期(じき)には「ネクタイはちまき」のお父(とう)さん方(がた)を目撃(もくげき)できるかも知(し)れません。 |