【蚊やりぶたとは】
蚊(か)とり線香(せんこう)をたく器(うつわ)を「蚊(か)やり」といいます。その中で、ぶたのかたちをしたものを「蚊(か)やりぶた」とよびます。
蚊(か)とり線香(せんこう)は、明治時代(めいじじだい)に、ドイツやアメリカから原料(げんりょう)の除虫菊(じょちゅうぎく)が輸入(ゆにゅう)され、うずまき形(がた)のものが発明(はつめい)されました。
それより前(まえ)の江戸時代(えどじだい)には土管(どかん)のなかで松(まつ)や杉(すぎ)などの葉(は)をいぶして、その煙(けむり)を虫(むし)よけにつかっていたようです。煙(けむり)のでかたを調節(ちょうせつ)するため、土管(どかん)のくちを細(ほそ)くしたりしているうちに、ぶたの形(かたち)になっていったようです。 |